蔵王温泉


蔵王温泉 「昭栄館」 (宿泊)  
源泉名 :蔵王学園源泉
泉質 :酸性泉(含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉)
泉温 :41.7度C pH 1.4 蒸発残留物計 3,455mg/kg   (Mg:49.19,Al:3535.6,Fe:91.45,H2S:24.48)
:薄青味透明 臭い :薄硫黄臭+薄明ばん臭 :強酸味      
 
蔵王温泉にある中規模の温泉旅館です。山菜料理が売り物だということで、山菜好きの熊谷家がGWの真っ只中に宿泊してみることにしました。(GWにここしか予約がとれなかったのですが・・・)宿は小奇麗に手入れされており過度に民芸調にはなっていません。お風呂は内湯×1があります。
2〜3人で入りたい小さな浴槽が浴室にポツンとあるだけです。実にシンプルな造りでまるで共同浴場のようなフンイキです。洗い場も2ヶ所しかありません。お湯はちょっぴり青味がかって見える透明なもので、少し熱く感じるお湯ですが浸かっているとそれほど熱くはありません。肌触りはやわらかな感じで一見刺激が少ない感じですが、浸かっているほどにじわじわと効いてきます。見かけよりはかなり強力なお湯です。浸かり続けていると太もものあたりがヒリヒリしてくる感じで浴槽から上がると身体中が赤くなっています。浴槽内では小さな湯花が舞っています。
じっと浸かっていると身体が融けていくような感覚に襲われます。源泉は蔵王学園源泉という聞きなれないものです。独自源泉かは不明ですが他では利用されていない源泉だと思われます。お湯の注ぎ口は男女の浴槽を隔てた壁際の狭いところから出ています。あまり暖まるタイプのお湯ではありませんが入浴感はかなり力強いものがあります。やはり浴槽が狭い分源泉の持つ力強さがそのまま現れているせいかもしれません。蔵王温泉の中ではかなり強力な温泉に分類されるお湯で、意外なめっけものでした。ここのお湯はかなり良いと思います。
自慢の山菜料理の方はなかなか素晴らしいです。山菜が小鉢で12種類くらい並んあだ上に、山形牛のすき焼きと牛刺しまでついており食べきれないほど出てきます。子供もまったく同じ内容で、子供にはもったない大人向きのメニューです。お湯も料理も文句はないのですが、ただこの旅館の総合点ではランクは低いです。
従業員の教育がまるでなっていません。食事の時に頼んだビールがまったく冷えていないものが平気で出てきます。こんなの初めての経験です。そして今時部屋のテレビが100円を入れる方式というのが信じられません。4000円の湯治宿なら分かりますが1万5000円も取っていて、これはないでしょう。

そもそも部屋に通されたら普通の宿であればお茶くらいはいれてくれると思いますが、部屋に案内すると同時に鍵をぽんと置いて直ぐに出て行ってしまいます。お風呂の場所さえ教えてくれません。

熊谷家の基準からすると1泊2食で1万5000円の宿はかなり高い部類に入ります。いくら山菜が美味いといってもとてもじゃないですがリピーターにはなれません。美味しい山菜を食べられる宿は他にもいくらでもありますので、無理してここに宿泊することはないと思います。お風呂はなかなか良いので立ち寄りでゆっくり入ることをお勧めします。ご主人のような人と廊下ですれ違いましたが、挨拶一つなく無視されてしまいました。とにかくこんな宿がまだあったのかとオドロイてしまいました。(2005/05/03/PM4:50)

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