1日1組限定 誰にも邪魔されず
自分たちだけで泊る古民家宿

庵主からのご挨拶

greeting

古都里庵のホームページへようこそお越しくださいました。私が庵主の 小川 勲 でございます。
古都里庵のいろいろご案内ページをご覧頂く前に、まずは古都里庵について少しだけご紹介させて頂きたいと思います。

さて、日本のまほろばと言われる大和の地、奈良県高市郡明日香村の空家同然の古い民家との出会いが、古都里庵の始まりでした。
私が最初にこの古民家を見たときは、とても人が住めるような状態ではなく、このままでは朽ち果てるだけといったオンボロの様相でした。
しかし、すこし高台のその場所から見える明日香の山々の素晴らしさ、敷地内にある百年以上も経った桜の大木やいろんな木々の魅力等に
かねてから老後には落ち着いた田舎の素朴な民家暮らしをと思い描いていたとおりの、素晴らしい田舎暮らしが可能だと感じたのです。
私は後先のことを何一つ考える間もなく早々にこの古民家の再生と荒れた敷地を素敵な庭に変身させることに取り掛かることにしました。

最初は只々子供のころの記憶にはまだ残っていた昭和初期の建物の風情を、この朽ちた古民家に再生されることだけを願って
ネットで探し当てた古民家再生を専門の大工さんたちや庭師さんたちと、ああでもないこうでもないと試行錯誤の毎日でした。
私は、日本のあちらこちらから使われなくなった建具を集めてもらい、自身は奥さんと京都の数ある名庭園をいろいろ見て回り
骨董市店を巡っては昭和初期の器具など見つけ、出来るだけ建物や内装・外周を昔のままの姿に再生させるように努めました。
作業を進めるうちに、大工さん達も庭師の方たちもそれぞれに仕事の範囲を超えてこの建物を再生させることに力を注いでくれました。
素人監督気取りで都度口出しする私に本当に採算度外視で、正直大丈夫かなと思ったことも度々でしたがお付き合い下さいました(笑)。 
そのようにして6ヶ月を楽しく費やした結果、見違えるような風情の建物の再生としっとりと落ち着いた素晴らしい庭園ができたのです。

出来上がった古民家で一人縁側に座って池に流れる水音を聞きながらぼんやりと庭を見ていると、まるで時間が止まったようで
日ごろの忙しい生活から解放されて、何の考えも頭から消え、何かしら落ち着いて心の底からほっとする気持ちで過ごせます。
約6ヶ月に渡った朝8時から日暮れまでの工事中でも、自分自身で正直ここまで素敵になるとはまったく考えていなかった。

こんなに素敵に生まれ変わったんだ、独り占めには贅沢すぎる
      「せっかく素晴らしく再生された古民家。出来たら多くのみなさんに体験してもらえたら!!」
            というわけで、「古都里庵」は1日1組様限定でご利用頂ける貸切の宿となったのです。

         ぜひ一度、明日香の風の中、「古都里庵」の縁側からの庭を眺めにいらしてください。
         小さな川が心地よい音で流れています。花が咲き、果実が実り、 小鳥達も訪れます。
         古の都、明日香の里で静かな時間を過ごして頂ければ幸いです。       
                                                   古都里庵 庵主敬白